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AlmaLinux 8.5 Beta リリースノート

Info

このページは、原文であるhttps://wiki.almalinux.org/release-notes/8.5-beta.htmlを日本語訳したものです。

AlmaLinux OS 8.5(コードネーム Arctic Sphynx、x86_64およびARMアーキテクチャ)ベータ版のリリースノートです。

ベータ版

Warning

ベータ版のため、本番環境では使用しないでください。提供されているアップグレード手順は、不具合が発生しても問題ない場合を除き、本番環境には使用しないでください。

フィードバックとヘルプ

AlmaLinux Bug Trackerで遭遇する可能性のある問題を報告してください。 さらに、フィードバックを提供したり、何かについて話したり、質問したい場合は、AlmaLinuxチャットAlmaLinuxフォーラムRedditのAlmaLinuxコミュニティを確認してください。

主な変更点

  • モジュールストリームに新規に追加しました。

    • nginx 1.20
    • Node.js 16
    • Ruby 3.0
  • コンポーネントをアップデートしました。

    • PHP 7.4.19
    • Squid 4.15
    • Mutt 2.0.7
  • コンパイラをアップデートしました。

    • GCC Toolset 11
    • LLVM Toolset 12.0.1
    • Rust Toolset 1.54.0
    • Go Toolset 1.16.7
  • ネットワークインストールモードでは、最も近いミラーが自動的に選択されるようになります。

  • SCAPセキュリティガイドには、新しいプロファイルと既存のプロファイルの改善があります。

    • Australian Cyber Security Centre Information Security Manual (ACSC ISM)に準拠した新しいプロファイルです。
    • Center for Internet Security (CIS) のプロファイルを4つの異なるプロファイル(ワークステーションレベル1、ワークステーションレベル2、サーバーレベル1、サーバーレベル2)に再構成しました。
    • セキュリティ技術実装ガイド(STIG)のセキュリティプロファイルがバージョンV1R3に更新されました。
    • Server with GUIインストールに対応した新しいSTIGプロファイル。
    • 新しいフランス国家安全保障局(ANSSI)ハイレベルプロファイルにより、SCAPセキュリティガイドのすべてのANSSI-BP-028 v1.2ハードニングレベルのプロファイルが利用可能になりました。

Tip

本リリースの変更点の詳細については、アップストリームの RHEL 8.5 リリースノートを参照してください。

インストール方法

インストール用のISOイメージは3種類用意されています。

AlmaLinux-8.5-beta-1-x86_64-boot.iso - インターネットでパッケージをダウンロードする、ネットワークインストールCDイメージ

AlmaLinux-8.5-beta-1-x86_64-minimal.iso - オフラインでのインストールを可能にする最小限のDVDイメージ

AlmaLinux-8.5-beta-1-x86_64-dvd.iso - ほとんど全てのAlmaLinuxパッケージを含むフルインストールDVDイメージ

ISOイメージをダウンロードするには、torrentリンクを使用することをお勧めします。あるいは、mirror.almalinux.orgのウェブサイトに掲載されている、お住まいの地域に最も近いミラーを選択し(repo.almalinux.orgを直接使用するよりも、ローカルミラーの方がはるかに早いでしょう)、8.5-beta/isos/$arch/ディレクトリから適切なISOイメージをダウンロードしてください。以下に例示します。

$ wget https://mirror.interserver.net/almalinux/8.5-beta/isos/x86_64/AlmaLinux-8.5-beta-1-x86_64-boot.iso

AlmaLinuxの公開鍵をダウンロードし、インポートします。

$ wget https://repo.almalinux.org/almalinux/RPM-GPG-KEY-AlmaLinux
$ gpg --import RPM-GPG-KEY-AlmaLinux

チェックサムリストをダウンロードし、検証します。

$ wget https://repo.almalinux.org/almalinux/8.5-beta/isos/x86_64/CHECKSUM

# we are looking for “Good signature”
$ gpg --verify CHECKSUM
gpg: Signature made Wed 13 Oct 2021 02:07:37 PM UTC using RSA key ID C21AD6EA
gpg: Good signature from "AlmaLinux <packager@almalinux.org>"
gpg: WARNING: This key is not certified with a trusted signature!
gpg:          There is no indication that the signature belongs to the owner.
Primary key fingerprint: 5E9B 8F56 17B5 066C E920  57C3 488F CF7C 3ABB 34F8
     Subkey fingerprint: E53C F5EF 91CE B0AD 1812  ECB8 51D6 647E C21A D6EA

ダウンロードしたISOイメージのチェックサムを確認します。

# calculate the downloaded ISO SHA256 checksum
$ sha256sum AlmaLinux-8.5-beta-1-x86_64-boot.iso
0be5eb574b872737a930ae77d4163b89709cbd537be0f541dbfef046b1813feb  AlmaLinux-8.5-beta-1-x86_64-boot.iso

# compare it with expected checksum, it should be the same
$ cat CHECKSUM | grep -E 'SHA256.*AlmaLinux-8.5-beta-1-x86_64-boot.iso'
SHA256 (AlmaLinux-8.5-beta-1-x86_64-boot.iso) = 0be5eb574b872737a930ae77d4163b89709cbd537be0f541dbfef046b1813feb

AlmaLinux-8.5-beta-1-x86_64-boot.iso イメージを使用する場合は、(かつインストーラーが何らかの理由で最も近いミラーを見つけられない場合)選択したミラーからインストールソースとして8.5-beta/BaseOS/x86_64/kickstart/リポジトリを指定する必要があります。 minimal ISOイメージまたはdvd ISOイメージを使用する場合は追加のインストールソースは必要ありません。

アップグレード方法

本番環境では、不具合が発生しても問題ない場合を除き、このアップグレード手順を使用しないでください。

以下のコマンドを実行して、almalinux-releaseパッケージをベータ版のリポジトリから8.5-1.el8バージョンにアップグレードします。

$ dnf install -y https://repo.almalinux.org/almalinux/almalinux-release-latest-8-beta.x86_64.rpm
$ dnf clean all

新しいパッケージには、更新されたリポジトリのURLが含まれているので、以下のコマンドを実行することで残りのパッケージをアップグレードできます。

$ dnf upgrade -y

追加されたパッケージ

以下はアップストリーム・ディストリビューションと比較して、追加されているパッケージのリストです。

パッケージ 説明
almalinux-backgrounds AlmaLinuxバックグラウンドイメージ
redhat-backgroundsの置き換え
almalinux-indexhtml AlmaLinuxデフォルトブラウザーページ
Replaces redhat-indexhtmlの置き換え
almalinux-logos AlmaLinuxグラフィック(OS用)
redhat-logosの置き換え
almalinux-logos-httpd AlmaLinuxグラフィック(HTTPD server用)
redhat-logos-httpdの置き換え
almalinux-logos-ipa AlmaLinuxグラフィックAlmaLinux graphics for IPA server
redhat-logos-ipaの置き換え
almalinux-release AlmaLinuxリリースパッケージ、リポジトリ、EULA
redhat-releaseredhat-release-eulaの置き換え

削除されたパッケージ

以下はアップストリーム・ディストリビューションと比較して、削除されているパッケージのリストです。 AlmaLinux OSはコミュニティディストリビューションなので、すべての変更は議論の対象となります。もしよろしければ、AlmaLinuxチャットに参加してください。また、AlmaLinuxバグトラッカーにバグレポートを提出して、以下のパッケージがレポに含まれるべきだと思うかどうか議論してください。

パッケージ 説明
insights-client RHEL固有のパッケージ(アップストリームベンダーリソースへの接続用)
kmod-redhat-* RHEL固有のモジュール(ドライバーアップデートプログラム)
kpatch* RHEL固有のカーネルライブパッチ
redhat-backgrounds RHEL固有のバックグラウンドイメージ
redhat-indexhtml RHEL固有のデフォルトブラウザーページ
redhat-logos RHEL固有のグラフィック(OS用)
redhat-logos-httpd RHEL固有のグラフィック(HTTPD server用)
redhat-logos-ipa RHEL固有のグラフィック(IPA server用)
redhat-release RHEL固有のリリースパッケージとリポジトリ
redhat-release-eula RHEL固有のEULA
redhat-support-lib-python RHEL固有のパッケージ(アップストリームベンダーリソースへの接続用)
redhat-support-tool RHEL固有のパッケージ(アップストリームベンダーリソースへの接続用)
rhc RHEL固有のパッケージ(アップストリームベンダーリソースへの接続用)
rhc-worker-playbook RHEL固有のパッケージ(アップストリームベンダーリソースへの接続用)
rhsm-gtk RHEL固有のGUI(Subscription Manager用)
rhsm-icons RHEL固有のGUI(Subscription Manager用)
spice-client-win-x64 アップストリームベンダーによってビルドされたバイナリが含まれています
spice-client-win-x86 アップストリームベンダーによってビルドされたバイナリが含まれています
spice-qxl-wddm-dod アップストリームベンダーによってビルドされたバイナリが含まれています
spice-vdagent-win-x64 アップストリームベンダーによってビルドされたバイナリが含まれています
spice-vdagent-win-x86 アップストリームベンダーによってビルドされたバイナリが含まれています
subscription-manager-cockpit RHEL固有のCockpitモジュール(Subscription Manager用)
subscription-manager-initial-setup-addon RHEL固有の初期セットアップアドオン(Subscription Manager用)
subscription-manager-plugin-container RHEL固有のSubscription Managerプラグイン(アップストリームベンダーコンテナ用)
virt-who RHEL固有のパッケージ(アップストリームベンダーリソースへの接続用)
virtio-win アップストリームベンダーによってビルドされたバイナリが含まれています

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