AlmaLinux 8.7 リリースノート¶
Info
このページは、原文であるhttps://wiki.almalinux.org/release-notes/8.7.htmlを日本語訳したものです。
AlmaLinux OS 8.7のリリースノートです。(コードネーム: Stone Smilodon、カーネルバージョン: 4.18.0-425.3.1.el8、対応アーキテクチャ: x86_64, aarch64, ppc64le, s390x)
フィードバックとヘルプ¶
AlmaLinux Bug Trackerで遭遇する可能性のある問題を報告してください。 さらに、フィードバックを提供したり、何かについて話したり、質問したい場合は、AlmaLinuxコミュニティチャット、AlmaLinuxフォーラム、RedditのAlmaLinuxコミュニティを確認してください。
主な変更点¶
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新しいパッケージを追加しました。
- XMLStarlet
 
 - 
新しいモジュールストリームを追加しました。
- Ruby 3.1
 - Mercurial 6.2
 - Node.js 18
 
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モジュールストリームを更新しました。
- Redisのバージョンを 6 から 6.2.7 へ
 
 - 
コマンドラインツールをアップデートしました。
- opencryptoki 3.18.0
 - powerpc-utils 1.3.10
 - libva to 2.13.0
 
 - 
インフラサービスツールを更新しました。
- chrony 4.2
 - unbound 1.16.2
 
 - 
パフォーマンスツールとデバッガーをアップデートしました。
- Valgrind 3.19
 - SystemTap 4.7
 - Dyninst 12.1.0
 - elfutils 0.187
 
 - 
パフォーマンスモニタリングツールをアップデートしました。
- PCP 5.3.7
 - Grafana 7.5.13
 
 - 
コンパイラツールセットをアップデートしました。
- GCC Toolset 12
 - LLVM Toolset 14.0.6
 - Rust Toolset 1.62
 - Go Toolset 1.18
 
 - 
Javaツールをアップデートしました。
- Maven 3.8 モジュールストリームの追加
 
 - 
Minimal ISO の変更点
 - 
リポジトリを新規に追加しました。
- SAP
 - SAPHANA
 
 - 
システム設定と clevis-luks-systemd サブパッケージの変更により、Clevis 暗号化クライアントは、デプロイメントプロセス中に
systemctl enable clevis-luks-askpass.pathコマンドを使用せずに、起動プロセスの後半にマウントする LUKS 暗号化ボリュームもアンロックできるようになりました。 - 
scap-security-guide パッケージをアップデートしました。
- Red Hat Enterprise Linux 8プロファイル用のDISA STIGについて、DISAのコンテンツとの整合性を向上させました。
 - Center for Internet Security (CIS) のプロファイルは、CIS AlmaLinux 8 Benchmark バージョン 2.0.0 と整合するようになりました。
 
 
Tip
本リリースの変更点の詳細については、アップストリームの RHEL 8.7 リリースノートを参照してください。
インストール方法¶
インストール用のISOイメージは3種類用意されています。
AlmaLinux-8.7-x86_64-boot.iso - インターネットでパッケージをダウンロードする、ネットワークインストールCDイメージ
AlmaLinux-8.7-x86_64-minimal.iso - オフラインでのインストールを可能にする最小限のDVDイメージ
AlmaLinux-8.7-x86_64-dvd.iso - ほとんど全てのAlmaLinuxパッケージを含むフルインストールDVDイメージ
mirror.almalinux.orgのウェブサイトに掲載されている、お住まいの地域に最も近いミラーを選択し(repo.almalinux.orgを直接使用するよりも、ローカルミラーの方がはるかに早いでしょう)、8.7/isos/$arch/ディレクトリから適切なISOイメージをダウンロードしてください。以下に例示します。
$ wget https://mirror.interserver.net/almalinux/8.7/isos/x86_64/AlmaLinux-8.7-x86_64-boot.iso
AlmaLinuxの公開鍵をダウンロードし、インポートします。
$ wget https://repo.almalinux.org/almalinux/RPM-GPG-KEY-AlmaLinux
$ gpg --import RPM-GPG-KEY-AlmaLinux
チェックサムリストをダウンロードし、検証します。
$ wget https://repo.almalinux.org/almalinux/8.7/isos/x86_64/CHECKSUM
# we are looking for “Good signature”
$ gpg --verify CHECKSUM
gpg: Signature made Thu 10 Nov 2022 02:23:36 AM EST
gpg:                using RSA key E53CF5EF91CEB0AD1812ECB851D6647EC21AD6EA
gpg: Good signature from "AlmaLinux <packager@almalinux.org>" [unknown]
gpg: WARNING: This key is not certified with a trusted signature!
gpg:          There is no indication that the signature belongs to the owner.
Primary key fingerprint: 5E9B 8F56 17B5 066C E920  57C3 488F CF7C 3ABB 34F8
     Subkey fingerprint: E53C F5EF 91CE B0AD 1812  ECB8 51D6 647E C21A D6EA
ダウンロードしたISOイメージのチェックサムを確認します。
# calculate the downloaded ISO SHA256 checksum
$ sha256sum AlmaLinux-8.7-x86_64-boot.iso
a4fc8c53878e09f63849f2357228db9e2b547beea6f2b47758da2995bd59356e  AlmaLinux-8.7-x86_64-boot.iso
# compare it with expected checksum, it should be the same
$ cat CHECKSUM | grep -E 'SHA256.*AlmaLinux-8.7-x86_64-boot.iso'
SHA256 (AlmaLinux-8.7-x86_64-boot.iso) = a4fc8c53878e09f63849f2357228db9e2b547beea6f2b47758da2995bd59356e
AlmaLinux-8.7-x86_64-boot.iso イメージを使用する場合は、(かつインストーラーが何らかの理由で最も近いミラーを見つけられない場合)選択したミラーからインストールソースとして8.7/BaseOS/x86_64/kickstart/リポジトリを指定する必要があります。
minimal ISOイメージまたはDVD ISOイメージを使用する場合は追加のインストールソースは必要ありません。
アップグレード方法¶
以下のコマンドを実行して、AlmaLinux OS 8を8.7にアップグレードします。
$ dnf upgrade -y
追加されたパッケージ¶
以下はアップストリーム・ディストリビューションと比較して、追加されているパッケージのリストです。
| パッケージ | 説明 | 
|---|---|
| almalinux-backgrounds | AlmaLinuxバックグラウンドイメージredhat-backgroundsの置き換え | 
| almalinux-indexhtml | AlmaLinuxデフォルトブラウザーページReplaces redhat-indexhtmlの置き換え | 
| almalinux-logos | AlmaLinuxグラフィック(OS用)redhat-logosの置き換え | 
| almalinux-logos-httpd | AlmaLinuxグラフィック(HTTPD server用)redhat-logos-httpdの置き換え | 
| almalinux-logos-ipa | AlmaLinuxグラフィックAlmaLinux graphics for IPA serverredhat-logos-ipaの置き換え | 
| almalinux-release | AlmaLinuxリリースパッケージ、リポジトリ、EULAredhat-releaseとredhat-release-eulaの置き換え | 
削除されたパッケージ¶
以下はアップストリーム・ディストリビューションと比較して、削除されているパッケージのリストです。 AlmaLinux OSはコミュニティディストリビューションなので、すべての変更は議論の対象となります。もしよろしければ、AlmaLinuxチャットに参加してください。また、AlmaLinuxバグトラッカーにバグレポートを提出して、以下のパッケージがリポジトリに含まれるべきだと思うかどうか議論してください。
| パッケージ | 説明 | 
|---|---|
| insights-client | RHEL固有のパッケージ(アップストリームベンダーリソースへの接続用) | 
| kmod-redhat-* | RHEL固有のモジュール(ドライバーアップデートプログラム) | 
| kpatch* | RHEL固有のカーネルライブパッチ | 
| redhat-backgrounds | RHEL固有のバックグラウンドイメージ | 
| redhat-indexhtml | RHEL固有のデフォルトブラウザーページ | 
| redhat-logos | RHEL固有のグラフィック(OS用) | 
| redhat-logos-httpd | RHEL固有のグラフィック(HTTPD server用) | 
| redhat-logos-ipa | RHEL固有のグラフィック(IPA server用) | 
| redhat-release | RHEL固有のリリースパッケージとリポジトリ | 
| redhat-release-eula | RHEL固有のEULA | 
| redhat-support-lib-python | RHEL固有のパッケージ(アップストリームベンダーリソースへの接続用) | 
| redhat-support-tool | RHEL固有のパッケージ(アップストリームベンダーリソースへの接続用) | 
| rhc | RHEL固有のパッケージ(アップストリームベンダーリソースへの接続用) | 
| rhc-worker-playbook | RHEL固有のパッケージ(アップストリームベンダーリソースへの接続用) | 
| rhsm-gtk | RHEL固有のGUI(Subscription Manager用) | 
| rhsm-icons | RHEL固有のGUI(Subscription Manager用) | 
| spice-client-win-x64 | アップストリームベンダーによってビルドされたバイナリが含まれています | 
| spice-client-win-x86 | アップストリームベンダーによってビルドされたバイナリが含まれています | 
| spice-qxl-wddm-dod | アップストリームベンダーによってビルドされたバイナリが含まれています | 
| spice-vdagent-win-x64 | アップストリームベンダーによってビルドされたバイナリが含まれています | 
| spice-vdagent-win-x86 | アップストリームベンダーによってビルドされたバイナリが含まれています | 
| subscription-manager-cockpit | RHEL固有のCockpitモジュール(Subscription Manager用) | 
| subscription-manager-initial-setup-addon | RHEL固有の初期セットアップアドオン(Subscription Manager用) | 
| subscription-manager-plugin-container | RHEL固有のSubscription Managerプラグイン(アップストリームベンダーコンテナ用) | 
| virt-who | RHEL固有のパッケージ(アップストリームベンダーリソースへの接続用) | 
| virtio-win | アップストリームベンダーによってビルドされたバイナリが含まれています | 
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