AlmaLinux 9.1 Beta リリースノート¶
Info
このページは、原文であるhttps://wiki.almalinux.org/release-notes/9.1-beta.htmlを日本語訳したものです。
AlmaLinux OS 9.1ベータ版のリリースノートです。(コードネーム: Lime Lynx、カーネルバージョン: 5.14.0-160.el9、対応アーキテクチャ: x86_64, aarch64, ppc64le, s390x)
ベータ版¶
Warning
ベータ版のため、本番環境では使用しないでください。提供されているアップグレード手順は、不具合が発生しても問題ない場合を除き、本番環境には使用しないでください。
フィードバックとヘルプ¶
AlmaLinux Bug Trackerで遭遇する可能性のある問題を報告してください。 さらに、フィードバックを提供したり、何かについて話したり、質問したい場合は、AlmaLinuxコミュニティチャット、AlmaLinuxフォーラム、RedditのAlmaLinuxコミュニティを確認してください。
主な変更点¶
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リモートマシン認証ツールを追加しました。
- Keylime
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パッケージをアップデートしました。
- SELinux ユーザースペースパッケージをバージョン 3.4 へ
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semodule toolで SHA-256 をサポートしました。
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libsepol-utils パッケージには新しいポリシーユーティリティが含まれています。
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システム設定と clevis-luks-systemd サブパッケージの変更により、Clevis 暗号化クライアントは、デプロイメントプロセス中に
systemctl enable clevis-luks-askpass.path
コマンドを使用せずに、起動プロセスの後半にマウントする LUKS 暗号化ボリュームもアンロックできるようになりました。 -
パッケージを追加しました。
- XMLStarlet
-
コマンドラインツールをアップデートしました。
- opencryptoki 3.18.0
- powerpc-utils 1.3.10
- libvpd 2.2.9
- lsvpd 1.7.14
- ppc64-diag 2.7.8
-
インフラサービスツールをアップデートしました。
- chrony 4.2
- unbound 1.16.2
- frr 8.2.2
-
モジュールストリームを追加しました。
- PHP 8.1
- Ruby 3.1
- Node.js 18
-
モジュールストリームをアップデートしました。
- Apache HTTP Server 2.4.53
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パフォーマンスツールとデバッガをアップデートしました。
- Valgrind 3.19
- SystemTap 4.7
- Dyninst 12.1.0
- elfutils 0.187
-
パフォーマンスモニタツールをアップデートしました。
- PCP 5.3.7
- Grafana 7.5.13
-
コンパイラをアップデートしました。
- GCC Toolset 12
- LLVM Toolset 14.0.0
- Rust Toolset 1.62
- Go Toolset 1.18
-
Minimal ISO の変更点
Tip
本リリースの変更点の詳細については、アップストリームの RHEL 9.1 beta リリースノートを参照してください。
インストール方法¶
インストール用のISOイメージは3種類用意されています。
AlmaLinux-9.1-beta-1-x86_64-boot.iso
- インターネットでパッケージをダウンロードする、ネットワークインストールCDイメージ
AlmaLinux-9.1-beta-1-x86_64-minimal.iso
- オフラインでのインストールを可能にする最小限のDVDイメージ
AlmaLinux-9.1-beta-1-x86_64-dvd.iso
- ほとんど全てのAlmaLinuxパッケージを含むフルインストールDVDイメージ
mirror.almalinux.orgのウェブサイトに掲載されている、お住まいの地域に最も近いミラーを選択し(repo.almalinux.orgを直接使用するよりも、ローカルミラーの方がはるかに早いでしょう)、9.1-beta/isos/$arch/ディレクトリから適切なISOイメージをダウンロードしてください。以下に例示します。
$ wget https://mirror.interserver.net/almalinux/9.1-beta/isos/x86_64/AlmaLinux-9.1-beta-1-x86_64-boot.iso
AlmaLinuxの公開鍵をダウンロードし、インポートします。
$ wget https://repo.almalinux.org/almalinux/RPM-GPG-KEY-AlmaLinux-9
$ gpg --import RPM-GPG-KEY-AlmaLinux-9
チェックサムリストをダウンロードし、検証します。
$ wget https://repo.almalinux.org/almalinux/9.1-beta/isos/x86_64/CHECKSUM
# we are looking for “Good signature”
$ gpg --verify CHECKSUM
gpg: Signature made Mon 31 Oct 2022 05:48:38 PM EDT
gpg: using RSA key D36CB86CB86B3716
gpg: Good signature from "AlmaLinux OS 9 <packager@almalinux.org>" [unknown]
gpg: WARNING: This key is not certified with a trusted signature!
gpg: There is no indication that the signature belongs to the owner.
Primary key fingerprint: BF18 AC28 7617 8908 D6E7 1267 D36C B86C B86B 3716
ダウンロードしたISOイメージのチェックサムを確認します。
# calculate the downloaded ISO SHA256 checksum
$ sha256sum AlmaLinux-9.1-beta-1-x86_64-boot.iso
4bcdec0039c84d0e1ae86dc40029f897f2da398222f0643bf8b6b3e9870970c5 AlmaLinux-9.1-beta-1-x86_64-boot.iso
# compare it with expected checksum, it should be the same
$ cat CHECKSUM | grep -E 'SHA256.*AlmaLinux-9.1-beta-1-x86_64-boot.iso'
SHA256 (AlmaLinux-9.1-beta-1-x86_64-boot.iso) = 4bcdec0039c84d0e1ae86dc40029f897f2da398222f0643bf8b6b3e9870970c5
AlmaLinux-9.1-beta-1-x86_64-boot.iso
イメージを使用する場合は、(かつインストーラーが何らかの理由で最も近いミラーを見つけられない場合)選択したミラーからインストールソースとして9.1-beta/BaseOS/x86_64/kickstart/
リポジトリを指定する必要があります。
minimal ISOイメージまたはDVD ISOイメージを使用する場合は追加のインストールソースは必要ありません。
アップグレード方法¶
本番環境では、不具合が発生しても問題ない場合を除き、このアップグレード手順を使用しないでください。
以下のコマンドを実行して、almalinux-releaseパッケージをベータ版のリポジトリから9.1-1.8.el9バージョンにアップグレードします。
$ dnf install -y https://repo.almalinux.org/almalinux/almalinux-release-latest-9-beta.x86_64.rpm
$ dnf clean all
新しいパッケージには、更新されたリポジトリのURLが含まれているので、以下のコマンドを実行することで残りのパッケージをアップグレードできます。
$ dnf upgrade -y
追加されたパッケージ¶
以下はアップストリーム・ディストリビューションと比較して、追加されているパッケージのリストです。
パッケージ | 説明 |
---|---|
almalinux-backgrounds | AlmaLinuxバックグラウンドイメージredhat-backgrounds の置き換え |
almalinux-indexhtml | AlmaLinuxデフォルトブラウザーページReplaces redhat-indexhtml の置き換え |
almalinux-logos | AlmaLinuxグラフィック(OS用)redhat-logos の置き換え |
almalinux-logos-httpd | AlmaLinuxグラフィック(HTTPD server用)redhat-logos-httpd の置き換え |
almalinux-logos-ipa | AlmaLinuxグラフィックAlmaLinux graphics for IPA serverredhat-logos-ipa の置き換え |
almalinux-release | AlmaLinuxリリースパッケージ、リポジトリ、EULAredhat-release とredhat-release-eula の置き換え |
削除されたパッケージ¶
以下はアップストリーム・ディストリビューションと比較して、削除されているパッケージのリストです。 AlmaLinux OSはコミュニティディストリビューションなので、すべての変更は議論の対象となります。もしよろしければ、AlmaLinuxチャットに参加してください。また、AlmaLinuxバグトラッカーにバグレポートを提出して、以下のパッケージがリポジトリに含まれるべきだと思うかどうか議論してください。
パッケージ | 説明 |
---|---|
insights-client | RHEL固有のパッケージ(アップストリームベンダーリソースへの接続用) |
kmod-redhat-* | RHEL固有のモジュール(ドライバーアップデートプログラム) |
kpatch* | RHEL固有のカーネルライブパッチ |
redhat-backgrounds | RHEL固有のバックグラウンドイメージ |
redhat-indexhtml | RHEL固有のデフォルトブラウザーページ |
redhat-logos | RHEL固有のグラフィック(OS用) |
redhat-logos-httpd | RHEL固有のグラフィック(HTTPD server用) |
redhat-logos-ipa | RHEL固有のグラフィック(IPA server用) |
redhat-release | RHEL固有のリリースパッケージとリポジトリ |
redhat-release-eula | RHEL固有のEULA |
redhat-support-lib-python | RHEL固有のパッケージ(アップストリームベンダーリソースへの接続用) |
redhat-support-tool | RHEL固有のパッケージ(アップストリームベンダーリソースへの接続用) |
rhc | RHEL固有のパッケージ(アップストリームベンダーリソースへの接続用) |
rhc-worker-playbook | RHEL固有のパッケージ(アップストリームベンダーリソースへの接続用) |
rhsm-gtk | RHEL固有のGUI(Subscription Manager用) |
rhsm-icons | RHEL固有のGUI(Subscription Manager用) |
spice-client-win-x64 | アップストリームベンダーによってビルドされたバイナリが含まれています |
spice-client-win-x86 | アップストリームベンダーによってビルドされたバイナリが含まれています |
spice-qxl-wddm-dod | アップストリームベンダーによってビルドされたバイナリが含まれています |
spice-vdagent-win-x64 | アップストリームベンダーによってビルドされたバイナリが含まれています |
spice-vdagent-win-x86 | アップストリームベンダーによってビルドされたバイナリが含まれています |
subscription-manager-cockpit | RHEL固有のCockpitモジュール(Subscription Manager用) |
subscription-manager-initial-setup-addon | RHEL固有の初期セットアップアドオン(Subscription Manager用) |
subscription-manager-plugin-container | RHEL固有のSubscription Managerプラグイン(アップストリームベンダーコンテナ用) |
virt-who | RHEL固有のパッケージ(アップストリームベンダーリソースへの接続用) |
virtio-win | アップストリームベンダーによってビルドされたバイナリが含まれています |
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